創作舞踊って何?

 ダンスと一言で言っても、ヒップホップからバレエ、社交ダンス、古典舞踊、など色々とありますが、私たちが主に行っているダンスは、創作舞踊(創作ダンス)と呼ばれるものです。何か一つの決まった動きがあるのではなく、自分たちが表したいテーマに対して最もふさわしい表現方法を自分たちで探究しながらつくりあげていきます。つまり、どんな表現方法も間違いではなく、一つの正解もないため、自分たちで主体的に一つの作品をつくりあげていき、自分たちの手で自分たちなりの新たな表現を提示する、そういったことが可能なダンスです。


 ダンスと聞くと、「こう動かなければいけない」「これが正しい動きだ」といったことを考えることもあるかもしれませんが、私たちはそうではなく、踊り手一人ひとりの自由な発想や動きを大切にし、自分たちにしかつくることができない作品づくりに挑戦しています。


 横浜国立大学モダンダンス部には、高校からの創作ダンス経験者や他のダンスジャンル出身、そもそも大学までダンス未経験のなど、様々なバックグラウンドを持った人間が集まっています。日々の制作では、作品のテーマ(題材)決めから作品の展開・構成、曲探し、振り付け、など創作活動を一からすべて自分たちで行っています。私たちは、そんな多様な部員一人ひとりの個性を最大限に活かし、それを作品に昇華させることで、唯一無二な作品をつくりあげることを目指しています。

©︎田中哲男